低周波音レベル計 / NA-18A
低周波音圧レベル(1~100Hz)、G特性音圧レベル、1/3オクターブバンドレベルを同時に測定。本体メモリにデータを記録するタイプ。
- 低周波音
- 1.0~500Hz/ 0.4~800Hz
概要 :低周波音レベル計 / NA-18Aの製品概要
特長
- 周波数補正特性にG特性を持ち、1/3オクターブ実時間分析機能を装備します。
- 低周波音圧レベル(1~100Hz)、G特性音圧レベル、1/3オクターブバンドレベルを同時に測定。
- G特性周波数補正回路、実効値検波回路、1/3オクターブバンドフィルターはDSPによるデジタル演算を採用し、信頼性の向上が図られています。
- データレコーダー用交流出力(1~500Hz)とレベルレコーダー用交流出力(低周波音圧レベル<1~100Hz>、G特性音圧レベル、1/3オクターブバンドレベルのいずれかを選択)。
- シリアル通信機能によりデータをパソコンに容易に取り込むことができ、市販されている表計算ソフトでのデータ編集が可能です。
NA-18A 測定・分析画面

音圧レベル測定画面

1/3オクターブバンド分析数値画面
低周波音は、どのような音なのでしょうか?

低周波音とは一般に1Hzから100Hzの音波のことをいい、その中でも特に1Hzから20Hzの人間の耳に音として捉えられない音波を、超低周波音といいます。NA-18Aは、一般にいう騒音を測定する騒音計と違い、低周波音を測定する目的で開発した測定器です。
低周波音の発生源としては、工場・事業場、建設作業、道路交通、鉄道、航空機などが上げられます。通常の騒音は、耳で聞き”うるさい”という感覚的な表現が使われますが、耳で聞きづらい、あるいは聞こえない低周波音は”不快・圧迫感”という心理的な表現が使われます。
一般に人は、10Hzの低周波音ではおよそ90dB以上の音圧時、20Hzの低周波音ではおよそ80dB以上の音圧でその低周波音の存在を認知するといわれ、さらに大きなレベルになると先の心理的表現による苦情となる場合があります。
G特性とは、どういうものなのでしょうか?

超低周波音による心理的・生理的影響の評価特性として、1995年3月にISO7196でG特性が規格化されました。一般に、G特性音圧レベルがおよそ90dBを超えると、低周波音を知覚すると言われ、さらに大きなレベルになると生理的影響(睡眠、息苦しさ、血圧等)を与えると言われます。
低周波音は、どのように分析するのでしょうか?

低周波音を測定すると同時に、1/3オクターブバンドを行います。低周波音のレベルが大きくなると、直接人体に作用し不快感を与えますが、間接的に人に影響を与える場合もあります。例えば、低周波音によって窓や障子など、建具がガタツキ音を発生する場合です。そのような、ガタツキ音は、不快感を与えることがあります。実は、この建具のガタツキと低周波音の周波数成分とは密接な関係があり、周波数成分の音圧レベルを調べることで、圧迫感、振動感の周波数とガタツキが低周波音に起因するものであるのかを明確にすることができます。
仕様
適合規格 | JIS C 1514:2002 クラス1、ISO7196:1995 | |
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測定機能 | 低周波音圧レベルの測定 1)低周波音圧レベル:平坦特性(DR:周波数範囲1~500Hz) 2)低周波音圧レベル:平坦特性(FLAT:周波数範囲1~100Hz) 3)G特性音圧レベル:LG 4)1/3オクターブバンド実時間分析(分析私有は数範囲1~80Hz) |
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演算機能 | 1)瞬時値:Lp 2)等価騒音レベル:Leq 3)最大音圧レベル:Lmax |
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演算時間設定 | 10秒、1分、5分、10分、15分、30分、60分、Free (Free=手動で演算が停止されるか、最大8時間まで) |
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マイクロホン | UC-24(プリアンプ一体形セラミックマイクロホン) | |
測定レベル範囲 | G特性 43~143dB(過負荷3dB含む) FLAT特性 50~143dB(過負荷3dB含む) 1/3オクターブバンド 30~143dB(過負荷3dB含む) (20Hz以上のバンドにおいて) |
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自己雑音レベル | 1/3オクターブバンド(20Hz以上のバンド値)25dB以下 G特性 38dB以下 FLAT特性 45dB以下 |
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レベルレンジ | G特性音圧レベル計モード(表示レンジ60dB) 表示フルスケール140dB~100dB、10dBステップ5レンジ 1/3オクターブ分析モード(表示レンジ70dB) |
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過負荷特性 (オーバーロード) |
表示フルスケールの上3dB | |
測定周波数範囲 | 1.0~500Hz(マイクロホンを含む) 0.4~800Hz(増幅器のみ) |
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周波数補正回路 | G特性、FLAT(デジタル方式) | |
時間重み特性 | F(FAST)(125m秒)、S(Slow)(1秒)、10秒 | |
校正 | 内蔵発振器(20Hz正弦波)による電気校正 | |
メモリー機能 | マニュアルストア | 表示中の測定結果を内蔵メモリーに記憶(記録数は200件) |
オートストア | 測定結果を連続して内蔵メモリーに記憶(記録数は6,000件) | |
レベルトリガー機能 | 設定されたレベルを超えた時、演算を開始することができる | |
表示 | 192×192ドット LEDバックライト付き液晶表示器 | |
G特性音圧レベル計表示 | 数値表示:小数点以下1桁を含む4桁表示、表示更新周期1秒、分解能0.1dB バーグラフ:横形、表示幅60dB、表示更新周期0.1秒、分解能 0.5dB |
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1/3オクターブ分析計表示 | 数値表示:小数点以下1桁を含む4桁表示、表示更新周期0.1秒、分解能0.1dB バーグラフ:縦形、表示幅70dB、表示更新周期0.1秒、分解能 0.5dB |
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レベルタイム表示 | 内蔵メモリーに記録されたデータを選択し、時系列に表示 最小120アドレス、圧縮表示機能によりすべてのアドレスを表示可能 |
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入力及および出力端子 | 波形記録用交流出力端子(DATA REC端子) | 周波数範囲:1~500Hz、FLAT特性 端子形状:ピンジャック 出力電圧:1Vrms(表示フルスケール) インピーダンス:約600Ω負荷抵抗:10kΩ以上 |
レベルレコーダー用交流出力端子(LEVEL REC端子) | I/Oメニューにて任意の1バンド(FLAT特性、G特性、または1/3オクターブバンドの中から1つ)を選択して出力 端子形状:ピンジャック 出力電圧:1Vrms(表示フルスケール) インピーダンス:約600Ω負荷抵抗:10kΩ以上 |
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外部電源入力端子 | 専用電源NC-94を接続しAC電源で動作 | |
シリアル通信端子 | RS-232C準拠の9ピン D-subコネクター ※ USBシリアルポート変換ケーブルはお客様側でご用意していただく必要がございます。 |
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外線シリアル通信 | ||
動作可能OS | Windows98/Me/XP | |
電池残量表示機能示 | 駆動用電池の消耗をグラフィカルに4段階で表示 メモリーバックアップ電池の消耗状態を、電源投入時に警告 |
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電源 | 単2形アルカリ乾電池×4、ACアダプター | |
使用時間 | アルカリ乾電池:約6時間 | |
使用温湿度範囲 | -10~+50℃ 湿度30~90%(結露しないこと) | |
寸法 | 319(H)×100(W)×50(D)mm | |
重量 | 約900g(電池含む) |
構成品
※ USBシリアルポート変換ケーブルはお客様側でご用意していただく必要がございます。
パソコン転送ソフト(NA-18AFILE)
対応OS:Windows98/Me/XP
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