クロロフィルメーター / CHL-5Z
クロロフィル濃度に応じて発生する蛍光強度をリアルタイム測定。
- ウラニン濃度・クロロフィル濃度表示
概要 :クロロフィルメーター / CHL-5Zの製品概要
特長
- クロロフィルによる蛍光強度をリアルタイム測定。
- 検出器を直接水中に浸漬して測定可能。
- ウラニン濃度から相関係数を入力してクロロフィル濃度に演算表示が可能。
用途
- 養殖場、水産資源研究、河川、海、湖沼の赤潮やアオコなどの環境調査。
- 植物プランクトン(藻類)の葉緑素含有の細胞研究、培養試験など。
測定
測定値はウラニン濃度表示ですが、相関係数を入力・設定することでクロロフィル濃度に換算表示が可能です。
ウラニン濃度とクロロフィル濃度の相関係数 y=a+bx を入力して演算が可能です。また、手分析で求めた検水のクロロフィル濃度で2点校正も可能です。
測定原理
クロロフィルは、青の光を吸収して赤い光(蛍光)を発生する性質を利用して投光部に青色の励起光源を、受光部に赤の蛍光を受光する検出器構造とすることで、植物プランクトンの生きた細胞中のクロロフィルの濃度に応じて発生する蛍光強度をそのまま測定することができ、培養試験や簡易的なクロロフィルの現場測定に適しています。 この蛍光強度はプランクトンの種類等で異なりますのでクロロフィルの絶対値を求める場合、アセトン抽出測定法等との相関を求める必要があります。
アセトン抽出測定法
検水をフィルターで濾過し、アセトンなどの有機溶媒で抽出し、検液の一部を吸収セル(50mm)に採り、アセトン溶液を対照とし、光電分光光度計を用いて波長750nm、663nm、645nm、630nmにおける吸光度をそれぞれ測定します。分析で求めた663nm、645nm、 630nmの吸光度から750nmの吸光度を差し引き、吸収セル10mm当たりに換算したときの値をe663、e645、e630とし、次式によって検液1mL中のクロロフィルa量(aμg)を求めます。
クロロフィルa(aμg)=11.64(e663)-2.16(e645)+0.10(e630)
仕様
型式 | 計器:CHL-5Z 検出器:CHL-120D(ケーブル 6m標準) |
---|---|
測定対象 | クロロフィル |
測定範囲 | 0.0~200μg/L(ウラニン換算蛍光強度) |
分解能 | 0.1μg/L(0.0~99.9μg/Lの範囲で) 1μg/L(100~200μg/Lの範囲で) |
表示 | LCD 3・1/2桁 |
測定波長 | 励起波長:460nm 蛍光波長:590nm |
再現性 | ±2%以内(一定条件で) |
測定方式 | センサー部浸漬測定 |
警報表示 | BAT、CAL、S、ERR、測定範囲外で点滅表示 |
測定水条件 | 5~35℃(凍結しないこと、日光等強い光を避けること) |
保護構造 | 防塵、防水構造(IP63相当) |
電源電圧 | 単4形アルカリ乾電池×3(DC4.5V) |
寸法 | 計器:75(W)×38(H)×180(D)mm 検出器:φ40×250mm |
重量 | 計器:約290g 検出器:約500g |
構成品




機器について、レンタルについてなど、疑問があればお気軽にお問合せください。