鉄筋腐食検査機 / CANIN+SW
コンクリート中の鋼材の自然電位を計測、リアルタイムで表示
- 腐食状態
- 内部メモリ (PCへ転送可)
- 自然電位法
概要 :鉄筋腐食検査機 / CANIN+SWの製品概要
底面および天井面が測定できるスポット電極、広い面積も素早く測定できるホイール電極を使い、コンクリート中の鉄筋(鋼材)の自然電位を計測できます。
測定値はグレースケールグラフとして表示装置に表示されます。測定により得られたデータは、評価ソフトウェアを使ってPCに転送・編集することも可能です。
特長
スポット電極で簡単測定
標準付属のスポット電極で、底面や天井面でも簡単に自然電位を測定できます。
測定場所の電位は、表示装置にリアルタイムで表示可能です。

スポット電極による測定風景

測定画面
ホイール電極で広範囲測定
ホイール電極は、20m2を越える面積を測定する際におすすめです。
加湿ホイールと電極ホイールが一体化しているため、散水しながらの測定が可能。
ホイールは防水構造なので、濡れてしまっても安心です。

ホイール電極
測定データの保存及びPC転送のソフトウェア付
評価ソフトウェアProVistaにより、測定データをPCに転送・編集が可能です。ソフトは日本語に対応しています。
データの値を消去・変更、別々に測定されたデータを合成して1枚の完全な電位マップを作成、また電位マップに直接注釈を付けることも可能です。
すべてのグラフはビットマップファイルで保存できるほか、AutoCAD等のグラフソフトウェアにも転送できます。
対応OS:Windows2000、XP、VISTA
鋼材の腐食状況の判定
「非破壊検査を用いたコンクリート構造物の健全度診断マニュアル」:土木研究所、日本構造物診断技術協会 2003.10より引用
CANIN+のスポット電極およびホイール電極は、ASTM C876-91やJSCE-E601-2000等の規格に掲載されている方法に従い、コンクリート中の鉄筋(鋼材)の自然電位を計測します。
これ等の電圧を計測するには、鉄筋を一部露出させ、ケーブルを接続する必要があります。
測定値は、グレースケールのグラフとして表示装置に表示されます。 データは評価ソフトウェアCANIN ProVistaを使ってPCに転送できます。

劣化度 | 自然電位(E)(mV vs C.S.E.) | 鋼材の腐食しやすさ |
---|---|---|
特 | - | - |
高 | -350≧E | 大 |
中 | -250≧E>-350 | やや大 |
低 | -150≧E>-250 | 軽微 |
無し | E>-150 | なし |
PCソフトウェア ProVista
単一電位マップを90°回転したり鏡投影することにより、対象全面を完全なグラフとして表示するように複合できます。

電位マップ

合成ファイル

相対周波数ダイアグラム

累積周波数ダイアグラム
※対応OS:Windows 2000、XP、Vista
仕様
メモリー | 235,000ポイント もしくは 71ファイル |
---|---|
インピーダンス | 100MΩ |
計測範囲 | ±999mV |
分解 | 1mV |
表示装置 | 128×128mm 画面:LCD(バックライト付) |
電極 | スポット電極は最大8個 ホイール電極も最大8個接続可能 |
接続 | RS-232CまたはアダプタによりUSBへ |
データ転送 | ProVistaを仕様しPCへデータ転送 |
電池 | 単3(6本)、60h(バックライト使用時:30h) |
温度範囲 | 0℃から+60℃ |
相対周波数ダイアグラム

累積周波数ダイアグラム
※対応OS:Windows 2000、XP、Vista