膜厚計 / SWT-9300
プローブとの組合せで「鉄」および「非鉄」の両金属素地上の皮膜を測定可能。
- JIS K 5600
- ISO 2808
- 鉄(鋼):0~3.00mm
- 非鉄:0~2.50mm
概要 :膜厚計 / SWT-9300の製品概要
特長
JIS K 5600 の規格をはじめ、官公庁、試験場、研究所、各種法人、団体などの規格、 内規、基準ならびにISO 2808 などの海外規格にも適合します。
統計機能内蔵

全メモリデータやグループ、ブロック、セクション単位のデータは、LCD 画面上で統計が可能。
わかりやすいガイド表示画面

LCD 画面上にメッセージを表示。操作手順をカンタン・わかりやすくガイダンスします。
上限値/下限値リミット機能
登録した各検量線1本ごとに、1組の限界値を設定可能。測定値が上限値/下限値の範囲を外れた場合には、設定限界値の点滅および警報で知らせます。工場の生産過程などで、皮膜が管理基準で定められた範囲内か否かを迅速に判定する際などに役立ちます。
スリムなボディ設計で手持ち作業の疲労低減

従来の膜厚計(点線部分)と比べるとボディがすっきりスリムに。女性や手の小さい方にも抜群のグリップ感。
検量線登録機能
検量線の登録数は100本(9300)。測定前には必ず「ゼロ調整」と「標準調整」の2 点調整をします。この2点調整の組み合わせを検量線( 素地特性)といいます。検量線は金属素地の材質・形状・厚みなどによって変化しますが、その特性に合致した検量線を登録・選択してすぐに測定作業が開始できます。
大容量の測定値メモリ機能
1日に数千点もの膜厚検査を行う多点測定もデータメモリ機能により、測定・記録作業が1人でOK。検査作業の省力化とコスト ダウンが図れます。メモリ数は40,000 点。残りメモリを気にすることなく作業ができます。測定データは、グループ、ブロックなどに細 分化して保存。
本体LCD表示項目

パソコンへのデータ転送
USB ケーブルでパソコンと接続し、測定データを転送可能。測定の都度にリアルタイムで転送。また、メモリしておいたデータの一括送信も可能。
SWT専用データ転送シート
データ転送シートによりリアルタイムまたはメモリ測定データを、表計算ソフトMicrosoft Excel※へ転送が可能です。(転送にはUSB 転送ドライバのインストールが必要
です。)
データ転送シートは、Microsoft Excel2002/2003/2007/2010 のいずれかが動作する環境(Windows ※ XP/ Vista/7 )が必要です。(64Bit には未対応)
USBドライバ及びデータ転送シートはサンコウ電子研究所様のホームページからダウンロードできます。
※上記の組み合わせでの動作を保証するものでは有りません。
※Microsoft Excel、Windows は米国マイクロソフト社の登録商標です。

用途(測定例)
電磁式プローブ使用時 (磁性金属上の非磁性皮膜) |
渦電流式プローブ使用時 (非磁性金属上の絶縁性皮膜) |
|
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素地 | 鉄・鋼・フェライト系ステンレス | アルミ・アルミ合金・銅・オーステナイト系ステンレス |
測定皮膜 | 【塗装】 機器、自動車、船舶、橋梁、鉄鋼構造物など |
【塗装】 アルミ製品、ステンレス製の内外装建材、機械、タンクなど |
【ライニング】 樹脂、タールエポキシ、ゴム、ホーロー、シートなど |
【陽極酸化皮膜(アルマイト)】 アルミ製品、アルミサッシ、台所用品、家電製品など |
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【メッキ】 亜鉛、銅、クローム、スズなど ※電解ニッケルメッキを除く |
【ライニング】 各種機器、部品、化学プラントなど |
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メタリコン、パーカライジング、酸化膜、容射膜など |
仕様
本体
測定範囲 | 接続プローブにより異なります |
---|---|
表示方式 | グラフィックLCD(データ・メッセージ)、バックライト機能付 |
検量線校正 | 2点校正式(ゼロ点・標準調整点) |
検量線メモリー | 100本 |
測定値メモリー | 40,000点 |
データ転送 | USB 特定小電力無線 |
統計機能 | 本体内蔵 |
付加機能 | バックライト付 測定モードの切替(ホールド/連続) 検量線 校正値消去 オートパワーオフ(約3分、オフ機能付き) 表示分解能切替 上下限値設定 |
電源 | 単3形乾電池×2、専用ACアダプター |
使用温度 | 0~40℃(結露しないこと) |
寸法 | 72(W)×30(H)×156(D)mm |
重量 | 210g |
プローブ
共通プローブ
型式 | NFe-8 ※オプション |
---|---|
測定方式 | 渦電流式 |
測定範囲 | 0~8mm |
表示分解能 | 1μm: 0~999μm 0.01mm: 1~8mm |
測定精度 | 0~100μm:±(1μm+指示値の2%) 101μm~8.00mm:指示値の±2%以内 |
プローブ | 1点定圧接触式、Vカット付 φ35×61mm |
測定対象 | アルミ、銅など非磁性金属素地上の絶縁性皮膜など |
比較的厚物の測定物用 |
SWT-9000シリーズ専用プローブ
型式 | FN-325 |
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測定方式 | 電磁・渦電流両用式(素地自動判別) |
測定範囲 | 鉄素地:0~3.00mm、非鉄素地:0~2.50mm |
表示分解能 | 1μm:0~999μm(鉄・非鉄共通) 切替により 0.1μm:0~400μm(鉄・非鉄共通) 0.5μm:400~500μm(鉄・非鉄共通) 0.01mm:1.00~3.00mm(鉄素地) 0.01mm:1.00~2.50mm(非鉄素地) |
測定精度 (平滑面に対して垂直に測定) |
0~100μm:±1μm(鉄・非鉄共通)または指示値の±2% 以内 101μm~3.00mm:±2% 以内(鉄素地) 101μm~2.50mm:±2% 以内(非鉄素地) |
プローブ | 1点定圧接触式、Vカット付 φ13×52mm |
測定対象 | 鉄素地:鉄・鋼などの磁性金属素地上の塗装、ライニング、溶射膜、メッキ(電解ニッケルメッキを除く)など 非鉄素地:アルミ、銅など非磁性金属素地上の絶縁性皮 膜など比較的汎用な測定物用 |
構成品




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